歴代会長挨拶
2020年 佐治木 弘尚先生
New Horizons of Process Chemistry -Scalable Reactions and Technologies-
日本プロセス化学会会長
佐治木 弘尚 Hironao Sajiki
岐阜薬科大学 教授
令和2年4月吉日
2017年8月より、富岡 清 前会長(現名誉会長)の後を引き継ぎ、日本プロセス化学会の会長に就任し3年目を迎えております。この間、多くの皆様のご支援をいただきながら前進して参ることができました。厚く御礼申しあげます。
新型コロナウイルスの国内外感染拡大の影響で、日本プロセス化学会2020サマーシンポジウムの開催を、当初の6月18日~19日から9月2日~3日に延期させていただいたばかりではございますが、状況は好転するどころかますます重篤となり、オリンピック・パラリンピックの2021年への延期が決定されるなど、9月開催では、サマーシンポジウムにご参会いただく皆様の安全・安心を担保することが困難であるとの結論に達しました。したがいまして、2020サマーシンポジウムは「2021年6月24日(木)~25日(金)・富山県民会館」に延期し、2021サマーシンポジウムとして開催することと致しました。
本会は1999年12月に発足したプロセス化学研究会を前身に、主として製薬企業・中間体メーカーのプロセス化学のリーダーと大学関係者らが中心となり、「プロセス化学における諸問題を討議」、「プロセス化学者のレベルアップと相互理解」、「プロセス化学の常識共有」を目的として、初代 塩入孝之 会長の下に2001年11月27日に創設されました。 その後、2010年7月17日より二代目の富岡 清会長に引き継がれました。その間一貫して、既存の化学系学会とは異なる、企業研究者・技術者を中心にアカデミア研究者がサポートしながら事業を展開する学会として、創意と工夫をこらしながら、活発な活動を続け、発展して参りました。2019年4月には、アメリカ化学会の学術雑誌Organic Process Research & Development (OPR&D)誌一冊すべてが日本プロセス化学会ご関係の皆様の論文で占有された、特集号(合計266ページでCover Pctureに続いて、Editorial 2、 Review1、 Article 19、Communication 9で構成)も公開されています。
2020年度も、第15回プロセス化学ラウンジ(富士フイルム和光純薬株式会社 湯河原研修所)と日本プロセス化学会 2020ウィンターシンポジウム(タワーホール船堀)の開催準備も着々と進めており、また、2020年12月15日-20日にハワイで開催されるPacifichem2020のシンポジウムの一つとして、「Development of New Reactions and Technologes Adaptable to Process Chemistry(12月17日と18日)」を予定しています。
本会には、会長、名誉会長、副会長、理事、監事、名誉顧問、顧問から成る役員会が設置されています。3名の副会長、秋山隆彦(広報・会計・企画担当); 大島正裕(渉外・表彰・地区フォーラム担当); 田中規生(シンポジウム・ラウンジ担当)には、会則事業ごとのご担当をお願いし、会員の皆様のサポートのために活動しています。30名枠の理事におかれましても、本学会の活動が活発に展開され、会員の要望に広く迅速に応えられる体制の構築を目指していただいています。また、広報委員会、シンポジウム委員会、表彰委員会、出版委員会並びに将来計画委員会が設置されており、きめの細かい活動・将来構想、次世代の育成等集中した検討が進められています。さらに、東四国地区フォーラム、東海地区フォーラムそして北陸地区フォーラムでは、それぞれの地域における交流や人材育成に積極的に取り組んでいます。
日本プロセス化学会は、企業研究者・技術者を中心として、アカデミアの研究者との連携や情報交流により、基盤技術(学問)の開発・強化・共有・拡張と人材交流・育成を目指す学会です。プロセス化学は、反応・合成・技術を支える有機化学、化学工学、分離技術、分析化学、レギュレーションなどを始めとして、広い分野にまたがる科学技術が融合した学問分野をカバーしています。もちろん、より良い工業的合成法を確立することが主目的ですが、新しい合成・反応・試薬や晶析技術、製品のライフサイクルマネージメント、安全性や危険情報などを広く伝播ことも重要です。また、医薬・農薬だけでなく、化学関連の広範な分野で展開されている「プロセス化学」を融合し、情報交換を通じて相互にWin-Winの関係を築いていくための「場」を提供する事も、これからの日本プロセス化学会の極めて重要な役割となると考えます。その第一歩として、化学関連の広い産業分野へのアピールや広報を積極的に展開し、さらに広い分野の皆様に参画していただける学会として展開して参ります。
皆様のご支援とご鞭撻をお願い申し上げるとともに、ご活躍に期待致します。日本プロセス化学会の一層の発展に向けて、どうかよろしくお願い申しあげます。
【佐治木 弘尚 会長の略歴 】
1983 年3 月 岐阜薬科大学卒業
1985 年3 月 岐阜薬科大学大学院博士前期課程修了
1986年10月 岐阜薬科大学大学院博士後期課程を中退し寿製薬(株)入社
1989年 4月 岐阜薬科大学研究生、10月薬学博士
1990年3月 ニューヨーク州立大学オルバニー校化学科博士研究員 (F. M. Hauser教授)
1991 年6月 マサチューセッツ工科大学博士研究員(正宗 悟 教授)
1992 年9月 米国Metasyn, Inc.(後のEPIX Pharmaceuticals, Inc.)グループリーダー
1995年9月 岐阜薬科大学助手、講師、助教授を経て
2006年4月 岐阜薬科大学教授
2012年 有機合成化学協会 日産化学・有機合成新反応/手法賞
2013年 日本薬学会学術貢献賞
2015年 エスペック環境研究奨励賞
2020年 岐阜県令和元年度環境保全推進功労者表彰
日本プロセス化学会副会長2010-2017
日本プロセス化学会会長2017-
Chairperson of 2nd International Symposium on Process Chemistry 2011年
有機合成化学協会理事・東海支部長2013-2015
岐阜県環境審議会会長2014-
日本薬学会 長井記念薬学研究奨励支援委員会委員長2019-
2017年 佐治木 弘尚先生
New Horizons of Process Chemistry -Scalable Reactions and Technologies-
日本プロセス化学会会長
佐治木 弘尚 Hironao Sajiki
岐阜薬科大学 教授
平成29年8月吉日
2017年8月2日に理事会の承認を戴き、富岡 清 前会長(現名誉会長)の後を引き継ぎ、日本プロセス化学会の会長に就任致しました。非力ではございますが皆様方のお力添えを賜りながら、日本プロセス化学会の一層の発展に努めて参ります。どうかよろしくお願い致します。
本会は1999年12月に発足したプロセス化学研究会を前身に、主として製薬企業・中間体メーカーのプロセス化学のリーダーと大学関係者らが中心となり、「プロセス化学における諸問題を討議」、「プロセス化学者のレベルアップと相互理解」、「プロセス化学の常識共有」を目的として、初代 塩入孝之 会長の下に2001年11月27日に創設されました。 その後、2010年7月17日より二代目の富岡 清会長に引き継がれました。その間一貫して、既存の化学系学会とは異なる、企業研究者・技術者を中心にアカデミア研究者がサポートしながら事業を展開する学会として、創意と工夫をこらしながら、活発な活動を続け、発展して参りました。
本会には、会長、名誉会長、副会長、理事、監事、名誉顧問、顧問から成る役員会が設置されています。3名の副会長、秋山隆彦(広報・会計・企画担当); 加藤昌宏(渉外・表彰・地区フォーラム担当); 田中規生(シンポジウム・ラウンジ担当)には、会則事業ごとのご担当をお願いし、会員の皆様のサポートのために活動しています。30名枠の理事におかれましても、本学会の活動が活発に展開され、会員の要望に広く迅速に応えられる体制の構築を目指していただいています。また、広報委員会、シンポジウム委員会、表彰委員会、出版委員会並びに将来計画委員会が設置されており、きめの細かい活動・将来構想、次世代の育成等集中した検討が進められています。さらに、東四国地区フォーラムと東海地区フォーラムでは、それぞれの地域における交流や人材育成に積極的に取り組んでいます。
日本プロセス化学会は、企業研究者・技術者を中心として、アカデミアの研究者との連携や情報交流により、基盤技術(学問)の開発・強化・共有・拡張と人材交流・育成を目指す学会です。プロセス化学は、反応・合成・技術を支える有機化学、化学工学、分離技術、分析化学、レギュレーションなどを始めとして、広い分野にまたがる科学技術が融合した学問分野をカバーしています。もちろん、より良い工業的合成法を確立することが主目的ですが、新しい合成・反応・試薬や晶析技術、製品のライフサイクルマネージメント、安全性や危険情報などを広く伝播ことも重要です。また、医薬・農薬だけでなく、化学関連の広範な分野で展開されている「プロセス化学」を融合し、情報交換を通じて相互にWin-Winの関係を築いていくための「場」を提供する事も、これからの日本プロセス化学会の極めて重要な役割となると考えます。その第一歩として、化学関連の広い産業分野へのアピールや広報を積極的に展開し、さらに広い分野の皆様に参画していただける学会として展開して参ります。
皆様のご支援とご鞭撻をお願い申し上げるとともに、ご活躍に期待致します。
【佐治木 弘尚 会長の略歴 】
1983 年3 月 岐阜薬科大学卒業
1985 年3 月 岐阜薬科大学大学院博士前期課程修了
1986年10月 岐阜薬科大学大学院博士後期課程を中退し寿製薬(株)入社
1989年 4月 岐阜薬科大学研究生、10月薬学博士
1990年3月 ニューヨーク州立大学オルバニー校化学科博士研究員 (F. M. Hauser教授)
1991 年6月 マサチューセッツ工科大学博士研究員(正宗 悟 教授)
1992 年9月 米国Metasyn, Inc.(後のEPIX Pharmaceuticals, Inc.)グループリーダー
1995年9月 岐阜薬科大学助手、講師、助教授を経て
2006年4月 岐阜薬科大学教授
2012年度 有機合成化学協会 日産化学・有機合成新反応/手法賞
2013年 日本薬学会学術貢献賞
Chairperson of 2nd International Symposium on Process Chemistry 2011
日本プロセス化学会副会長2010-2017
有機合成化学協会理事・東海支部長2013-2015
岐阜県環境審議会会長2014-
岐阜県公害審査委員会会長代理2015-
2016年 富岡 清先生
未来をつかむプロセス化学
日本プロセス化学会会長
富岡 清 Kiyoshi Tomioka
同志社女子大学薬学部 特任教授
京都大学 名誉教授
平成 28年 3月吉日
医薬品のプロセス化学と関連科学と技術に携わっておいでの皆さま方に敬意を表 します。平成22 年7 月17 日から会長を務めさせて頂いております。非力ではござい ますが皆様方のお力添えの賜物でお役目を務めております。
副会長各位には、会則事業ごとのご担当をお願いし、肌理細やかで深みのある会 員サポートの実現に向けてお働き頂いております。25 名枠の理事におかれましても、 会員諸氏のご要望に広く迅速に応えられる体制構築を目指して頂いております。
本学会の主たる事業である日本で唯一の医薬品のプロセス化学を主題とするサマ ーシンポジウムとウインターシンポジウムには鴻池敏郎副会長にご掌握願い、より少 人数でプロセス化学の深みを求めるラウンジ、地区毎のプロセス化学の特徴を生か すフォーラムには左右田茂副会長にお世話を願っています。
国際交流事業の一環として2014 年1 月29-31 日(水-金)インド ムンバイにてIndian Chemical Council との共催で日印プロセス化学コンファレンスを開催しました。
2015 年7 月13‐15 日(月-水)には国立京都国際会館を会場に第三回国際 プロセス化学シンポジウムISPC2015 を開催し、グローバルな医薬品プロセス化学の振興に大いに貢献しております。
若手とベテランとを問わずプロセスケミストの激励と育成は当会ならではの事業ですので、JSPC優秀賞の受賞を目指して多くのプロセス化学の現場からの熱いご発表を受けて、左右田茂副会長を中心に表彰委員会を立ち上げ充実に努めています。
プロセス化学会の動きを迅速に皆様に伝えるべく、ホームページを主体とした広報体制の強化には、佐治木弘尚副会長の手腕によるところ大です。平成24年度から佐治木副会長に事務局を担って頂いております。
日本プロセス化学会の強みは、何に変えても化学が好きという、プロセス化学の現場に身を置く才気溢れた多くの会員を擁していることです。諸先輩のご尽力のもとに 活発な活動をこれまでも展開してまいりました。これからも医薬品プロセス化学徒の 皆様と力を合わせて、既存の化学系学会とは一味も二味も異なった、創意と工夫に 溢れた取り組みを展開いたします。ご支援ご鞭撻のほど伏してお願い申し上げるとと もに医薬品のプロセス化学の貢献と皆様のご活躍に期待いたします。
富岡清会長の略歴
Kiyoshi Tomioka
昭和46 年6 月東京大学薬学部卒
昭和51 年3 月東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了 米国コロラド州立大学化学科AI Meyers 研を経て
昭和53 年5 月東京大学薬学部古賀憲司研究室助手 東京大学助教授を経て
平成4 年4月大阪大学産業科学研究所(理学研究科兼任)教授
平成8 年4月京都大学薬学部教授 大学院薬学研究科教授、薬学部長・薬学研究科長を経て
平成22 年4月京都大学名誉教授
平成22 年4月同志社女子大学薬学部 創薬有機化学研究室 教授 平成25 年4月同志社女子大学薬学部 創薬有機化学研究室 特任教授
日本薬学会賞2003
The Chairperson of 10 th International Symposium on Carbanion Chemistry 2013
サントリー生物有機科学研究所理事、
日本薬学会副会頭2011-13、
日本薬学会近畿 支部長2010、
The International Society of Heterocyclic Chemistry Director 2006-2007、
科学技術教育協会顧問、
FJS 日仏医薬精密化学会議議長、
Chemical & Pharmaceutical Bulletin Editor 1999-2003,
Letters in Organic Chemistry Regional Editor 2006-2007,
Heterocycles Honorary Advisory Board,
ACS Medicinal Chemistry Letters Editorial Advisory Board,
Tetrahedron and Tetrahedron Letters Consulting Board of Editors,
Tetrahedron Editor
2013年 富岡 清先生
会長挨拶のPDFはこちらをご参照ください。
2012年 富岡 清先生
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2010年 富岡 清先生
会長挨拶のPDFはこちらをご参照ください。