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New Horizons of Process Chemistry −Scalable Reactions and Technologies−

日本プロセス化学会会長 佐治木 弘尚 Hironao Sajiki

岐阜薬科大学 教授

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令和2年3月吉日

  2017年8月より、富岡 清 前会長(現名誉会長)の後を引き継ぎ、日本プロセス化学会の会長に就任し3年目を迎えております。この間、多くの皆様のご支援をいただきながら前進して参ることができました。厚く御礼申しあげます。

2020年は、2月以降世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス国内外感染拡大の影響で、日本プロセス化学会2020サマーシンポジウムの開催を、当初の6月18日〜19日から9月2日〜3日(富山国際会議場)に延期させていただくこととなりました。事前登録・発表・出展などの予定をいただいておりました皆様には、このような結果になりましたこと、深くお詫び申し上げます。今後も新型コロナウイルスに関連した情報収集に努め、サマーシンポジウムにご参会いただく皆様の安全を第一に考えて対応をして参ります。仮に、「オリンピックが中止あるいは無観客開催になる」などの状況になりましたら、さらなる対応として、一年延期して2021年の開催とさせて戴く可能性もある事をお含み置きください。ご関係のみなさのご協力とご支援が必須です。現時点では、日本プロセス化学会会員様に限らず、プロセス化学ご関係のすべての皆様のお力を集約した「オールプロセス化学体制」で、9月2日〜3日のサマーシンポジウム開催に向けて、全力を尽くす所存です。ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い致します。

  本会は1999年12月に発足したプロセス化学研究会を前身に、主として製薬企業・中間体メーカーのプロセス化学のリーダーと大学関係者らが中心となり、「プロセス化学における諸問題を討議」、「プロセス化学者のレベルアップと相互理解」、「プロセス化学の常識共有」を目的として、初代 塩入孝之 会長の下に2001年11月27日に創設されました。 その後、2010年7月17日より二代目の富岡 清会長に引き継がれました。その間一貫して、既存の化学系学会とは異なる、企業研究者・技術者を中心にアカデミア研究者がサポートしながら事業を展開する学会として、創意と工夫をこらしながら、活発な活動を続け、発展して参りました。2019年4月には、アメリカ化学会の学術雑誌Organic Process Research & Development (OPR&D)誌一冊すべてが日本プロセス化学会ご関係の皆様の論文で占有された、特集号(合計266ページでCover Pctureに続いて、Editorial 2、 Review1、 Article 19、Communication 9で構成)も公開されています。

2020年度も、第15回プロセス化学ラウンジ(富士フイルム和光純薬株式会社 湯河原研修所)と日本プロセス化学会 2020ウィンターシンポジウム(タワーホール船堀)の開催準備も着々と進めており、また、2020年12月15日-20日にハワイで開催されるPacifichem2020のシンポジウムの一つとして、「Development of New Reactions and Technologes Adaptable to Process Chemistry(12月17日と18日)」を予定しています。
本会には、会長、名誉会長、副会長、理事、監事、名誉顧問、顧問から成る役員会が設置されています。3名の副会長、秋山隆彦(広報・会計・企画担当); 大島正裕(渉外・表彰・地区フォーラム担当); 田中規生(シンポジウム・ラウンジ担当)には、会則事業ごとのご担当をお願いし、会員の皆様のサポートのために活動しています。30名枠の理事におかれましても、本学会の活動が活発に展開され、会員の要望に広く迅速に応えられる体制の構築を目指していただいています。また、広報委員会、シンポジウム委員会、表彰委員会、出版委員会並びに将来計画委員会が設置されており、きめの細かい活動・将来構想、次世代の育成等集中した検討が進められています。さらに、東四国地区フォーラム、東海地区フォーラムそして北陸地区フォーラムでは、それぞれの地域における交流や人材育成に積極的に取り組んでいます。
日本プロセス化学会は、企業研究者・技術者を中心として、アカデミアの研究者との連携や情報交流により、基盤技術(学問)の開発・強化・共有・拡張と人材交流・育成を目指す学会です。プロセス化学は、反応・合成・技術を支える有機化学、化学工学、分離技術、分析化学、レギュレーションなどを始めとして、広い分野にまたがる科学技術が融合した学問分野をカバーしています。もちろん、より良い工業的合成法を確立することが主目的ですが、新しい合成・反応・試薬や晶析技術、製品のライフサイクルマネージメント、安全性や危険情報などを広く伝播ことも重要です。また、医薬・農薬だけでなく、化学関連の広範な分野で展開されている「プロセス化学」を融合し、情報交換を通じて相互にWin-Winの関係を築いていくための「場」を提供する事も、これからの日本プロセス化学会の極めて重要な役割となると考えます。その第一歩として、化学関連の広い産業分野へのアピールや広報を積極的に展開し、さらに広い分野の皆様に参画していただける学会として展開して参ります。
皆様のご支援とご鞭撻をお願い申し上げるとともに、ご活躍に期待致します。日本プロセス化学会の一層の発展に向けて、どうかよろしくお願い申しあげます。

【佐治木 弘尚 会長の略歴 】
1983 年3 月 岐阜薬科大学卒業
1985 年3 月 岐阜薬科大学大学院博士前期課程修了
1986年10月 岐阜薬科大学大学院博士後期課程を中退し寿製薬(株)入社
1989年 4月 岐阜薬科大学研究生、10月薬学博士
1990年3月 ニューヨーク州立大学オルバニー校化学科博士研究員 (F. M. Hauser教授)
1991 年6月 マサチューセッツ工科大学博士研究員(正宗 悟 教授)
1992 年9月 米国Metasyn, Inc.(後のEPIX Pharmaceuticals, Inc.)グループリーダー
1995年9月 岐阜薬科大学助手、講師、助教授を経て
2006年4月 岐阜薬科大学教授
2012年 有機合成化学協会 日産化学・有機合成新反応/手法賞
2013年 日本薬学会学術貢献賞
2015年 エスペック環境研究奨励賞
2020年 岐阜県令和元年度環境保全推進功労者表彰

日本プロセス化学会副会長2010-2017
日本プロセス化学会会長2017-
Chairperson of 2nd International Symposium on Process Chemistry 2011年
有機合成化学協会理事・東海支部長2013-2015
岐阜県環境審議会会長2014-

日本薬学会 長井記念薬学研究奨励支援委員会委員長2019-

 

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